インフラ民営化

昭和60(1985)年以降かつての電電公社はNTTに、国鉄はJRに、専売公社はJTに、郵便局は日本郵便に、そして日本道路公団はNEXCOにと、半世紀も経たない間に我が国の重要インフラは次々と民営化されていきました。

民営化するとサービスがよくなるといった綺麗事が並べられてきましたが、実際どうでしたでしょうか。

確かにそういう面もありましたが、全国どこでも均一のサービスが受けられるという公共インフラの使命は置き去りにされたと言わざるを得ません。

民間企業なら利益を上げるのは当然ですが、国民生活を支えるインフラにそれをあてはめるのはどうでしょうか。

住む場所などによって国民が不利益を被るようなことでは公共サービスとは言えません。また、地域ごとに分割することで、会社間に格差が生まれ、経営が成り立たないことでその地域での公共サービスそのものが存続の危機に瀕することさえあるのです。

現在各地で水道の民営化が進められ、物議を醸していますが、このまま民営化が進み、消防や警察、国防まで民営化する社会になったら私の暮らしと安全はいったいどうなってしまうのでしょうか。絵空事と一笑に付する前に少し考えていただければと思います。

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